最優秀賞
「空にひらく家」
- 設計/株式会社サン工房
- 施工/株式会社サン工房
- 施主/M邸
- LDK/リビング、ダイニング、キッチン、デッキ、庭が一体となる広い居住空間となっています。
- 書斎/幅3.5mの机は多目的に利用することができます。
- 子供室/将来的に2部屋に分割できるように設計しています。
- 玄関/格子と照明によって、奥行きのあるエントランスを演出します。
- 外観/シンプルな箱型の外観とし、駐車場からのアプローチには四季を楽しめる草木を植えています。
- キッチン/南側は大きく開口部を設け、庭を見ながら料理や食事をすることができます。
- アプローチ/自転車や観葉植物が置けるスペースを確保しています。
- デッキ/建物の中心に配置された中庭から、各部屋に光が届きます。
優秀賞
「幸のいる家」
- 設計/有限会社住環境研究所
- 施工/幸田建築
- 施主/I邸
自分達らしい家を建てて、ゆっくりと幸せな時間をはぐくんでいきたい。夢あふれる想いですね。私達夫婦も結婚して16年間、「いつかきっと!」とその想いを温めてきました。そして、今年、春風とともに私達家族に「私達らしい家」がやってきました。
28.65坪とコンパクトでありながら、広く住まう。階段を中心にグルグルと回ることの出来るコの字型の建物は生活導線に無駄がありません。通路スペースは出来るだけ省略し、他の要素を兼ねるスペースとしました。ポーチは部屋の一部としても利用することが出来るので、空間に奥行きを与えます。構造材、床板、天井板には浜松市地域材でもある静岡県優良木材を採用しました。
- 天井は屋根形状を生かして表し、杉・左官の空間に思い出の絵を飾りました。
- 左右対称な形状の外観。赤い板金がポイント。
- 熱反射を考慮した白い屋根と白い外壁に登り梁がアクセント。
- 洋室2の下部には一階の空気が抜けるように開口部を設けました。
佳作(中日新聞社賞)
「回遊式片付け上手な、ひとつ屋根の下 二世帯の杉の家」
- 設計/有限会社住環境研究所
- 施工/下畑建築
- 施主/S邸
別場所で暮らしていた二つの世帯が協力して、家づくりを行いました。その努力の結果、仲良く住まう家が出来上がりました!片付けられるようにそれぞれの場所に収納や造付家具を設けました。お施主さんには「夏涼しく、冬暖かい家で快適に暮らしています。」とおっしゃっていました。
- 2階の天井は杉の登梁を化粧で見せました。静岡県産の杉Jパネルの野地板が屋根剛性と意匠と両方の役割を果たしています。構造材と床板は天竜材です。壁の砂漆喰塗りと杉のコントラストが美しいです。床板はお施主さんが張る前にオイルを塗り、特一の材を仕分けました。
- 料理上手な親世帯奥様の希望のL型の大きなキッチンです。週末には娘さん家族も来て、賑やかな夕食になります。
- 家の中心部なのにトップライトからの光で明るい階段。杉Jパネルの階段板と下足入の家具が一体化してます。1坪階段でも広く感じる工夫をしました。
- 2階の中心にキッチンを配置しました。小さいお子様がいる子世帯の奥様の希望です。
- 方位がふれているので南に開くように雁行した形です。数がある全ての居室に光が入って明るいです。風の通り抜けの為に部屋上部の方に窓を設けました。
- 造付家具も家の感じにあうように杉パネルでつくりました。
- 階段飾り棚は間接照明が杉板にあたり、やさしい雰囲気をつくります。
- 親世帯の御主人が大工さんに教わりながら余った杉材でつくったイスです。
佳作(中日新聞社賞)
「迎える住まい」
- 設計/有限会社番匠
- 施工/有限会社番匠
- 施主/N邸
敷地は交通量の多い道路に接しており、多くの人の目にふれる。
思わず立ち寄りたくなるような、安心感がある住まいをテーマに計画した。
- 杉の竿縁天井、しっくい、敷瓦で仕上げた落ち着きのある玄関
- 東南よりみる/南に延びた屋根が、訪問者を迎い入れる。また、夏は日を遮り、冬は日が入るよう計画している
- 交通量の多い南面道路からみる/東西に広がるゆったりとしたプロポーションはみる人に安心感を与える
- 濡縁・縁側・居間へと廊下をなくして配置し、光を迎える。1階のどの居室からも南の庭が楽しめる。
- 竹小舞・荒壁の壁は調湿性・熱容量に優れている為、無垢材を多用する建物と相性が非常に良い
- キッチンは南向きに配置し、作業しながら子供の様子を伺える。また手元を隠すカウンターで、居間・食堂に落ち着きを与える。
- 居間・食堂東の土間に薪ストーブを用意。冬の夜は火を見ながら安らぐ。
- 食堂上部に設けた吹抜は、北に配置した台所を穏やかに明るくする。冬は土間の薪ストーブで暖められた空気が吹抜を昇り、小屋裏に設けたファンで基礎断熱の床下へ循環させる。